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CONFERENCE (DOMESTIC) その場所らしい経験は書けているか?移動軌跡に基づく文章生成のための場所弁別性評価

大内 啓樹 (奈良先端科学技術大学院大学), 谷端 真瑠 (奈良先端科学技術大学院大学), 坪内 孝太, 松田 裕貴 (岡山大学), 諏訪 博彦 (奈良先端科学技術大学院大学)

情報処理学会 自然言語処理研究会 (IPSJ-NL)

June 28, 2026

移動軌跡に基づく文章生成では,訪問先を列挙するだけでなく,その場所での行動,知覚,印象といった多様な経験を記述することが求められる.しかし,大規模言語モデルが生成した文章は,流暢で自然であっても,対象の場所・施設のカテゴリから容易に想定できる一般的な行動や印象を述べるにとどまり,その場所特有の記述に乏しい場合がある.例えば,ある美術館について「展示をじっくり見て過ごした」「館内は静かだった」とだけ書かれている場合,その記述は「美術館」カテゴリに属する別の美術館にも当てはまる.本稿では,このような施設カテゴリに依存した一般的な記述を「カテゴリ文」と呼ぶ.カテゴリ文にとどまる生成文の問題を背景として,場所経験記述の弁別可能性を評価するため,Place Discriminability Score(PDS)に基づく評価枠組みを提案する.本枠組みでは,場所特定モデルが入力生成文を手がかりに,候補集合の中から正解の場所を識別する過程を利用し,生成文の場所弁別性を評価する.実験では,場所特有の手がかりを増減させた条件に対して,PDSが概ね期待通りに変化することを確認した.さらに,人手判定との比較により,PDSが人間にとっての識別しやすさとも有意に相関することを示した.

Paper : その場所らしい経験は書けているか?移動軌跡に基づく文章生成のための場所弁別性評価open into new tab or window (external link)