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電気科学技術奨励会(国内)
2019年度第67回電気科学技術奨励賞 受賞
2019.11.19
宮原 良次 (NECプラットフォーム)、杉山 昭彦 (ヤフー)、林 建輔 (NECプラットフォーム)が、「メカニカルノイズ抑圧技術の開発と実用化」の業績に対して、2019年度第67回電気科学技術奨励賞を受賞しました。
音声に混入して音声を聞き取りにくくするメカニカルノイズを抑圧することで音声をクリアにする、メカニカルノイズサプレッサを開発し、合焦ノイズを抑圧するために携帯電話に、ズームノイズを抑圧するためにデジタルカメラに、世界で初めて搭載しました。入力信号の位相をランダム化することで抑圧性能を大きく向上させ、振幅操作だけでノイズ抑圧が十分可能であるという過去34年間の常識を根本から覆しました。さらに、位相をランダム化することで生じる音圧低下現象を発見し、メカニカルノイズの統計的性質に基づいた補正で高音質を達成しました。パーソナルコンピューター(PC)の打鍵やタブレットPCのタッピングによって生じる衝撃ノイズに対しては、入力信号の位相対周波数の特性が直線的であることを解明し、これを利用した高性能な検出方式を確立しました。累計約1000万台の携帯電話と、累計約20万台のデジタルカメラに搭載されました。
電気科学技術奨励会サイト:http://shoureikai.or.jp/img/awards/past/award_67.pdf (外部サイト)