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その他 (国内) 秘匿クロス集計の大規模化およびP2P Remote Attestation の導入に関する一検討

綿岡 晃輝, 長谷川 聡, 髙橋 翼, 竹之内 隆夫

コンピュータセキュリティシンポジウム2023 (CSS2023)

2023.10.30

組織間のデータをセキュアに連携して利活用するための技術として, 秘匿マルチパーティ計算や差分プライバシーを用いた秘匿クロス集計が提案されている. しかしながら, 既存の方式には実用化にあたりいくつかの課題が残存する. 残存課題の内, 本論文は, 大規模データでの実現可能性および性能の検証が不足している点, システムがKey Management Systemに依存している点に着目する. これらの課題を解決するため, 双方が数千万規模であるときに実用的な秘匿クロス集計の実装の検討およびパフォーマンス評価と, Key Management Sytemを用いないRemote Attestationのプロトコルの導入に取り組む. さらなる高速化を目指した並列化の可能性についても検討を行う. 実験を通して, 二組織のレコード数がそれぞれ$10^7, 10^8$の場合, 秘匿クロス集計を89時間程度で実現できることを確認した.

Paper : 秘匿クロス集計の大規模化およびP2P Remote Attestation の導入に関する一検討新しいタブまたはウィンドウで開く (外部サイト)

PDF : 秘匿クロス集計の大規模化およびP2P Remote Attestation の導入に関する一検討