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カンファレンス (国内) デザインリフレクション:実践知の共有をチームづくりにつなげる方法
瀧 知惠美
第157回ヒューマンインタフェース学会研究会「サービスデザインの理論と実践および一般」 (SIG-UXSD-07)
2018.6.13
デザインリフレクションとは、チームメンバーで実践知を共有し、メンバー同士のより良い関係性構築につなげる活動である。 良い関係性のチームになることで、よりユーザーに利用されるサービス開発につなげることがこの研究の目的である。 デザインリフレクションでは主に以下の項目を語り合う。1)苦労を語り合う。2)工夫を語り合う。3)ものごとを判断するときに大事にしている考え方を語り合う。4)やってみてわかったことを語り合う。 本研究で扱う実践知とは、サービス開発をするメンバーが開発を展開するために無意識に方略としている行為とその行為の背景にある感情である。 本稿では、Yahoo!天気・災害サービスの「避難場所マップ」を開発したチームで行ったデザインリフレクションについて考察する。 この事例から、デザインリフレクションを実施する意味を3点見出した。1)自分たちの実践知の素材を見出す。2)実践知の共有によってメンバーの相互理解が深まる。3)チームメンバーとのより良い関わり合い方がわかる。