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論文誌 (国内) 信頼できる情報獲得に対する心がけとウェブ検索行動の分析

山本 岳洋 (兵庫県立大), 山本 祐輔 (静岡大), 藤田 澄男

情報処理学会論文誌データベース (IPSJ-TOD)

2020.4.16

本研究では,ウェブ検索を通して信頼できる情報を獲得するために必要な行動に対する心がけを検 証態度と定義し,検証態度に影響を与える要因と,検証態度と実際のウェブ検索行動との関係について分 析する.まず,オンラインアンケート調査により,検証態度がウェブ情報の信じやすさや個人の思考特性, 学歴,検索専門性とどのような関係にあるかを分析した.さらに,アンケート調査参加者のウェブ検索ク エリログを分析することで,検証態度と普段のウェブ検索行動との関係を分析する.1,491 名のアンケート 結果およびクエリログを分析した結果,(i) 思考特性の1 つであるNeed for Cognition (NFC),学歴,検 索専門性は検証態度と正の相関関係があること,(ii) 検証態度の高い検索ユーザは,そうでないユーザと 比べて1 位の検索結果をクリックする割合が低いこと,(iii) 検証態度の高い検索ユーザほど,そうでない ユーザと比べて証拠" や本当" といった,物事を検証するために用いられると考えられる語を含んだク エリを投入する検索セッションの割合が多いことなどが分かった.

Paper : 信頼できる情報獲得に対する心がけとウェブ検索行動の分析新しいタブまたはウィンドウで開く (外部サイト)