画像処理

LINEヤフーでは、広告、eコマース、動画SNS、ニュースメディアなど、多岐にわたるサービスで膨大な画像・動画データを取り扱っており、サービス品質の向上と新しいユーザー体験の提供を目指し、画像・動画処理技術の研究開発に力を入れています。

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  • 広告画像 - 画像解析

    広告画像を解析するためのさまざまな画像解析技術を研究開発しています。 一般的によく用いられるOCR(光学文字認識)などの技術に加えて、広告がユーザーに与える印象を推定する技術や、広告のレイアウトを解析する技術など、広告画像特有の解析技術の開発にも力を入れています。 これらの技術を活用して、日々大量に入稿される広告データの審査作業の効率化、配信時の効果予測、広告デザインの分析などに役立てています。

  • 広告画像 - レイアウト最適化

    効果的な広告を継続的に配信するためには、クリエイティブ制作の効率化が重要です。 LINEヤフーでは、LINE Creative Labといったクリエイティブ制作サービスを提供していますが、生成AI技術を活用した更なる広告制作体験の向上を目指し研究開発を行っております。 中でも、画像やテキストといった複数の要素の配置を決定する、レイアウト生成の研究に取り組んでいます。 提供された素材に合わせた最適なレイアウトを提案し、効率的なクリエイティブ制作をサポートします。

  • eコマース類似画像検索

    eコマースサービスにおける商品画像の類似画像検索技術の研究開発をしています。 新しいユーザー体験の提供と利便性の向上を目的として、膨大な商品データの中から画像をクエリとして見た目が似ている商品や同一製品を検索できる技術を開発し、提供しています。 類似画像検索システムは主に、物体検出と特徴量抽出の2つの技術に基づいており、クエリ画像の種類(商品画像や撮影画像)や撮影シーンに対してロバストな検索を行えるモデルの研究開発を進めています。

  • 動画処理 - 動画分類

    動画広告の分析やサービス利用者からの投稿動画に対する自動的な規約確認などを可能にする、機械学習を用いた動画分類・フィルタリング技術を研究開発しています。 この取り組みでは、実用に求められるモデルを構築するためのラベル付き動画データが極端に少ない場合でも、実際に利用可能な性能を確保できるモデル構築技術の研究開発を進めています。 さらに、一般的な動画モデリングに比べて時間・空間の計算量を抑えつつ性能を確保できる効率的なモデリングを実現するために、動画のデータ特性に注目したデータ前処理技術の研究開発にも取り組んでいます。

  • 動画処理 - 動画検索

    日々投稿・提供される膨大な動画コンテンツから、サービス利用者が欲しい動画を高速かつ正確に見つけられる動画検索技術の研究開発を行っています。 この取り組みでは、動画コンテンツの映像特徴量に加え、音声や音源の特徴量も組み合わせた複合的な特徴量を用いた動画検索技術や、高速検索を実現するための動画のタグ付け・テキスト化技術の研究開発を進めています。 さらに、実用的な品質で動画内の特定シーンを高速かつ正確に検索できるシーン検索技術の開発にも取り組んでいます。 これらの技術は、検索サービスのユーザー体験や検索品質を向上させることを目的に研究開発しています。

  • 多視点画像

    被写体を多角的に撮影した画像群に射影変換を施し、まるで被写体をターンテーブルに乗せて撮影したかのような画像を生成する技術を提供しています。 この技術を導入することで、ウェブページ上でユーザーが被写体を触って回転させる体験を可能にします。 実際にLINEヤフーが提供するサービスの広告や商品画像として利用されています。

  • 超解像

    ブラウザーで閲覧する画像の品質は、プラットフォームの印象に大きく影響する重要な要素です。 私たちは拡散モデルを使用した独自の技術で、さまざまなノイズが含まれた画像を高精細な画像に変換する、実用的な超解像技術の開発を進めています。 ウェブページに含まれる画像の高精細化を通じて、視覚的により美しい情報プラットフォームをユーザーへ提供します。