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論文誌 (国内) 速さと正確さへの主観的なバイアスがポインティング手法評価の一般化可能性に与える影響

木下 大樹 (明治大学), 大塲 洋介 (明治大学), 富張 瑠斗 (明治大学), 山中 祥太, 宮下 芳明 (明治大学)

情報処理学会 論文誌ジャーナル (IPSJ Journal)

2024.2.15

新しいポインティング手法を評価するとき,実験では「できるだけ速く正確に」タスクを行うよう教示するのが一般的である.しかし,速さと正確さのバランスは参加者ごとに異なり,これが結論に影響を及ぼす可能性がある.本稿では,3つの主観的バイアス(速さ重視,ニュートラル,正確さ重視)が,既存のポインティング手法であるBubble CursorとBayesian Touch Criterionの評価結果に与える影響を検証した.結果,Bubble Cursorは全バイアス条件でベースライン手法の性能を上回ったが,Bayesian Touch Criterionは,より単純なターゲット予測手法の性能を下回り,元の論文とは異なる結果となった.このように,複数のバイアスを調査することで,手法の特性をより正確に議論し,一般化可能性の高い結論を得ることができる.本稿では複数の主観的なバイアスを実験条件に加えることが望ましいと提言する.

Paper : 速さと正確さへの主観的なバイアスがポインティング手法評価の一般化可能性に与える影響新しいタブまたはウィンドウで開く (外部サイト)