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論文誌 (国内) VR百人一首かるたの札取り動作の数理モデル解析と2種のルール下におけるゲームスキル差の調整への応用
丸山 礼華 (津田塾大学), 栗原 一貴 (津田塾大学), 山中 祥太
日本ソフトウエア科学会 コンピュータソフトウェア
2025.4.3
本論文では百人一首かるたにおける新しいゲームスキル差の調整方法について検討する.我々は百人一首かるたの一般的なルールセットである「ちらし取り」と「競技かるた」をVR空間内で体験できるシステムを実装した.さらに百人一首かるたゲームおける,札を取るプロセスの一部がいわゆるポインティングタスクとみなせることから,被験者実験によって得られたデータについてFittsの法則を用いた数理モデル解析を行った.その結果,札までの距離,手の大きさ,札の大きさをVR空間内で変更することが札を取る所要時間に与える影響を精度良く予測することができた.また,その際の各種パラメータ変更に対してプレイヤが適切だと感じられる範囲を抽出した.これらの結果から,VR空間内で札までの距離,手の大きさ,札の大きさを適切な範囲で変更することにより,札を取る所要時間を制御し,プレイヤ間のスキル差を調整する手法の有効性が示唆された.またこのような変更がプレイヤ自身や対戦相手の知覚に与える影響について考察した.
Paper :
VR百人一首かるたの札取り動作の数理モデル解析と2種のルール下におけるゲームスキル差の調整への応用
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