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論文誌 (国内) 2次元のタッチ操作を可能とする3Dオブジェクト

加藤 邦拓(明治大学/日本学術振興会), 山中 祥太, 宮下 芳明(明治大学)

情報処理学会論文誌

2018.2.15

スマートフォンやタブレット端末などの普及に伴い,静電容量式タッチパネル上での導電性素材を介したタッチ入力手法を用いたインタラクションが数多く提案されてきた.しかし,既存手法では導電性素材が接触している特定の箇所においてタッチ入力を発生させるか,スクロールのような直線動作のタッチ入力を発生させることしかできず,単純な操作しか実現できなかった.そこで,本研究では3Dオブジェクト表面に配置した「導電性の点群」を介することでタッチ入力を発生させる手法を検討する.これにより,3Dオブジェクト上で行われた操作をタッチパネル上に伝え,手書き文字入力やポインティングなど自由自在な2次元のタッチ操作が行える.提案するオブジェクトは3Dプリンタによって容易にプロトタイピングできる.また,本研究では提案した3Dオブジェクトによるタッチ認識精度及び入力デバイスとしての性能評価を行い,その有用性を示した.

Paper : 2次元のタッチ操作を可能とする3Dオブジェクト新しいタブまたはウィンドウで開く (外部サイト)